アメリカ音楽の聖地を訪ねる~メンフィス(ブルースとプレスリーの愛した町)

”メンフィス"この町はアメリカの有数な観光都市として有名です。その理由は「ブルースのふるさと」であること、そして「キング・オブ・ロック」の異名をとるエルビス・プレスリーがこよなく愛した町であることです。ブルースとエルビス、アメリカ音楽のルーツを感じさせる都市、それがメンフィスなのです。

◆ブルース発祥の地~ビールストリート(Beal Street)
 ビールストリートの四番街の最後の区画には、サウスメンフィスから移築してきたブルースの父 WCハンディの粗末な家があって、今は博物館になっています。ビールストリートの三番街には
 首都ワシントンの有名なスミソニアン財団が運営しているメンフィス・ロック&ソウル博物館がありますが、ここはブルース、ソウル、ロックンロールに関する本格的な博物館です。

◆エルビス・プレスリーの生家~Elvis Presley Birth Place
 エルビス・プレスリーと言えば、小泉元首相も訪れたメンフィスのグレイスランドの邸宅が有名だと思いますが、エルビス・プレスリーの生家はミシシッピー州、テュペロ(Tupelo)にあります。
  彼が1935年1月8日この家で生まれ13歳までを過ごしたこの家は現在、「Elvis Presley Birth Place」という小さな博物館になっています。生家は1930年代に彼の父親によって立てられた木造の家  のため、傷みも進んでいたので壁や屋根など一部改築されていますが、博物館によって当時を再現できるように大切に今でも保存されています。テュペロはメンフィスから100マイル南東にあるミシシッ  ピー州の町です。メンフィスに行かれることがあれば是非足を伸ばしてみてください。

◆メンフィスのグレイスランド邸宅
   エルヴィス・プレスリーが1957年から20年後に亡くなるまで住んだグレイスランド邸宅は、エルヴィスのプライバシーを守る場所で、「自宅」としてくつろいだ場所でした。 グレイスランドは瞬く間にファン    の巡礼地となり、現在では全米でも最も訪問者数の多い邸宅の1つとなっています。時間が凍結したかのようなグレイスランドの邸宅は、壁に滝が設置された伝説的なジャングルルーム、エルヴィスの    オフィス、金やプラチナのレコード、ステージ衣装、ギター、宝 石類、記念品などが並ぶトロフィーホールなどがあります。 通りを挟んだ向かい側には、有名な1955年のピンクキャデラックフリートウッド    や2台のプライベートジェット機を含む、オートバイや自動車のコレクショ ンが展示されています。プレスリーファンならばいつかは必ず訪れたい場所です。